成安造形大学
2018年、春 情報デザイン領域始まる。
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情報デザイン領域

アートディレクター、デザイナー 割石裕太

  1. SCENE 1
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SCENE 1

サービスを、CI・UIの両面からデザイン。

フリマアプリ「フリル(FRIL)」を制作・運営している株式会社Fablicでアートディレクター・デザイナーとして働いています。

オフィスには100名ほどのスタッフがいますが、半数近くがCS(カスタマーサポート)のメンバーで、全員、フリルのユーザーが採用されています。ユーザーがすぐそばにいる環境なので、UIの課題発見や、変更点の確認などがとてもやりやすいですね。

開発メンバーは、クライアントエンジニア、サーバーエンジニアが大半で、マーケター・広報が数名、そしてデザイナーが5名です。デザイナー・エンジニアがディレクターを兼ねている部分もあり、、開発メンバーの任せられている領域が広いのも特徴です。Fablicのデザイナーは、数値を見るのが得意なメンバーが多く、それがデザイナーがディレクターを兼ねている大きな要因となっています。僕は、企画自体を考えるのはもちろん、ビジュアル面でのアウトプットのクオリティを上げるために、アートディレクションを担当しています。

Fablicにおける大きな仕事としては、2016年秋にフリルのロゴをリニューアルしたものがあります。(こちらに関してはプロセスなどを詳しくまとめた、「フリルのロゴができるまで」という記事があるので、ぜひご覧ください)

また、会社自体のウェブサイトのリニューアルにあたり、アートディレクションとデザインを担当しました。ここでは、デザインはもちろん、ページ単位でのコンテンツの見直し、内容のライティング(執筆)に至るまでを担当しました。

Fablicはミーティングが少なく、デザインにじっくり取り組める環境であることも大きな特徴です。基本は平日の日中はフリルのデザインに向き合い、それ以外の時間は個人の制作にあてています。

個人では、「OH(オー)」という屋号で活動しており、屋号とロゴは、成安造形大学在学中3年生の時に制作したものです。「”わ!”より、”お!”となる体験を。」をコンセプトに、人々の生活の中に息づく驚き、納得感のある驚きをつくりたいという思いを込めています。ロゴをつくる際には、キーボード上でも再現できるようなシンプルなロゴにしたいと思い、アルファベットの「o」の上に点を2つ打つと「’o’」、お!と驚いているような顔にみえるところに端を発しています。最終的なアウトプットだけではなく、そこに至るまでのプロセスもデザインだと考えており、トータルで「お!」となるようなデザインを提供しています。

新卒入社で入った面白法人カヤック勤務の時代には、デザイナーとしてとても多くのことを学びましたが、次なるチャレンジとして、全ての仕事が自分自身もとい、OH に依頼された仕事だと捉え、制作に取り組み、実績として公開しています。
そういう意味でも、僕の仕事も考え方もすべて「OH」のコンセプトがもとになっているといえますね。

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SCENE 2

ほぼ未経験で、ウェブの世界に。

高校生の時から音楽が好きで、CDジャケットをつくるのが夢でした。その頃から絵には少し自信があったので、これでデザインを習得したら、「自分ひとりで全部をつくれる」と考え、芸大を志望しました。大学ではグラフィックデザインクラスを専攻、卒業後はデザイナーとして仕事をしたいと決めていましたので、就職活動の末、インターンシップをさせてもらった面白法人カヤックに入社を決めました。ウェブサイトやアプリ、ゲームなどの制作を行っている会社なのですが、入社当初は僕自身、アプリはもちろん、ウェブデザインの経験もほとんどない状態でした。それでも当時は、「いいデザインをつくる」という志があればウェブでも印刷でもつくっていけるはずと思ってのことでした。

1年目は、先輩のアートディレクターについて仕事を体験させてもらいました。2年目になると、受託案件や自社サービスのデザインを一人で任せてもらえるようになりました。ここではデザインとウェブのコーディングは分業で、デザイナーがコーディングできる必要はありませんでした。なので、僕はコーディングを学ぶ時間を自分のデザインの実績をつくる時間に費やし、自分にはできない専門領域の人と一緒に組んで制作する仕事のやり方を学びました。

ちょうどiPhone5が出たぐらいの頃、アプリバブルと呼べるぐらいアプリ制作の仕事が多かった時期がありました。面白い仕事もたくさんありましたが、とにかく数をつくるなかで、「そもそも、これは何のためのアプリなのか」や、「このアプリのユーザーは一体どういう人たちなんだろう」といった思考のトレーニングにもなった気がします。

ウェブやアプリについて全くわからない状態から始まって、アプリデザインの立ち上げからひとりで任せてもらうなど、様々な経験をさせていただくなかで、次第にUIのデザインをもっと突き詰めてやりたいと思うようになったんです。そこで、友人が誘ってくれたタイミングもあり、4年半で今の会社に転職。会社の代表が以前登壇した「UI温泉」というイベントでの発表を見てくれていたという縁もありました。

これは結果的に言えることですけど、「自分はこの道で行く」と決めないで知らない道に飛び込むやり方もあるのかなと思います。グラフィックデザインの知識だけのまま、ウェブやアプリなどのデザインといった分野を経験しつつ、自分のなかでどういう志向や可能性があるのかということも見られる環境が僕の場合、良かったのかなと。とはいえ、自分の目指す先は常にアップデートされ続けるもの。経験したいことの幅は広がっていく一方です。

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SCENE 3

ひとつの仕事に取り組むのと同時に、いろんなことに関わりたい。

来るべき自分の次のフェーズのために、常に実績を積み重ねてきたい。そう思って、会社の仕事と並行して個人でも制作している側面もあります。

例えば、個人での制作で面白い人に出会って思考が広がった時に、そこで学んだことを会社での仕事で活かせると考えています。ノウハウ、スキルは僕自身の成長ですから、どっちにも作用する。目の前の仕事だけだと煮詰まってしまう。そういう働き方もあるのではないかと考え、実践しています。

もちろん会社組織のなかだからこそ学べることも多くて、今の会社では、自社で制作・運営するアプリのリニューアルを経験させてもらって、勢いよくサービスを伸ばしていくぞという会社全体の士気も高まっています。サービスを伸ばしたという会社の実績からどんな方向へ進むことができるのか、現場で体験しながら会社に貢献しつつ成長したいと思っています。

アプリの業界的にエンジニア的な側面を持つデザイナーが多いので、ビジュアル面でのディレクションやブランディング的目線を持ったデザイナーであることが僕自身の強みです。将来的には、ユーザーが初めて触れるビジュアルの部分から、最終的な体験に至るUIの両面をつくれることをさらなる強みに、サービスの立ち上げから課題発見、最適な見せ方の提案を経て、ユーザー体験を踏まえたリリース・運用までを一貫してつくりだすことができるようになることが目標です。

今思うと、学生の時は、よく作品をつくっていたなあと思います。グラフィックだけでなく、インスタレーション作品などをつくって、大学内外関わらず、展覧会をしてました。僕が人の顔を覚えるのが苦手なところから考えた、全部ボケてるポートレート写真を展示したり、読まれず置物としてあった洋古書の中身を取り除いた作品とか。創作意欲は常にありますが、その根元には、新たな刺激や思考を求めて、今の仕事のフィールドではないところで、新しいものをつくりたいと思っているからなのかもしれません。

WORKS

フリマアプリ フリル(FRIL) CI、UIデザイン
Fablic,inc. コーポレートサイトデザイン
Fablic,inc. コーポレートサイトデザイン
OH ロゴ、UIデザイン
LandSkip inc. CI、UI デザイン
tsune_ni_idm ロゴ、サイトデザイン

PROFILE

プロフィール画像
アートディレクター、デザイナー
割石裕太

1989年、香川県高松市生まれ。2012年、成安造形大学グラフィックデザインクラス卒業。2012年に面白法人カヤックに入社後、クライアントワーク・”Lobi”のリードデザイナーを担当。2015年より株式会社Fablicに入社し、フリマアプリ “フリル(FRIL)”のロゴデザインをはじめ、アートディレクション・UIデザインを担当。デザインができるまでのプロセスを重要視しており、登壇や記事掲載で発表を多く行う。OH という屋号で、「”わ!”より”お!”となる体験を。」をコンセプトに、ブランディング・ロゴ・UIデザインを中心に活動中。
http://wariemon.com
Twitter : @wariemon

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